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独占欲に捕らわれて
第7章 苦悩
紅玲は千聖の髪を、そっと撫でる。
「ねぇ、契約期間が終わったらどうするつもり?」
「のぼせる前に出よっか」
紅玲は千聖の質問に答えずに穏やかな口調で言うと、彼女を抱き上げて浴室を出た。

千聖を洗面台の前で下ろすと、バスタオルで彼女の躯を包んだ。
「ありがとう」
「どういたしまして」
笑顔で言う紅玲に、千聖は複雑な心境を抱きながら躯を拭く。
(やっぱり、まずい質問だったかしら?)

躯を拭き終わってバスローブを取ろうとすると、あと1歩のところで紅玲に取られた。
「オレがネグリジェ着てもいいけど、視界の暴力だと思うよ?」
紅玲は煽るように言いながら、バスローブに袖を通す。
「……そもそもどうせすぐに脱ぐんだから、着る必要なんてないわ」
そう言ってバスタオルを巻こうとすると、それすらも奪われてしまう。

「チサちゃんのネグリジェ姿、どうしても見たいなぁ」
ダメ? と甘えるように言われると、対応に困る。
「分かったわよ……」
千聖が渋々ネグリジェを着ると、紅玲は満足げな顔をする。

「うんうん、よく似合ってるよ」
「それはどうも」
「あっはは、不機嫌そう」
紅玲はおかしそうに言うと、千聖を抱き上げる。

「ねぇ、私子供じゃないんだけど……」
「子供扱いはしてないよ? 特別扱いしてるだけ」
紅玲は甘く囁きながらベッドに千聖を寝かせると、覆いかぶさるようにして触れるだけのキスをする。

(やられっぱなしっていうのも癪なのよね……)
千聖は前回のセックスを思い出しながら、紅玲の肩をやんわりと押した。
「どうしたの?」
「私が上になる」
紅玲は驚いたような顔をすると、小さく笑った。それも、挑発的な笑みだ。

「いいよ、やってみて」
千聖の隣に仰向けになる紅玲。
(今絶対バカにしたわね……。後悔させてやるんだから……)
ある種の対抗心に火をつけた千聖は、紅玲の手首を力強く握ってベッドに固定すると、彼の唇を塞いだ。舌を侵入させるとじっくり歯列をなぞる。
「んんっ!? ふ、ぅん……」
紅玲は一瞬躯を強ばらせるが、千聖に委ねるように、力を抜く。
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