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狼になる瞬間
第4章 デート

デートの朝。

美優はなかなか眠れず、5時に起きた。

結局、迷いに迷って
ノースリーブの花柄のワンピースに
白のニットのカーディガンを合わせた。

化粧もバッチリ!

家から5分で着く駅だが、
家を9時30分に出た。

(今日は先に待ってよー!)

美優は駅に着いて、駅内のベンチで待つ。

音楽でも聞いてようかな…と機器を取り出すと

「おまたせ。待った?」

と、目の前に拓馬が立っていた。

「え!?早くない!?」

驚いて美優は立ち上がると

「いや、美優の方が早かったじゃん。行くか。」

手を引かれ電車へ乗り込む。

美優が時計を見るとまだ9時45分。

美優は「ふふ」と笑った。

「なに?」

「なんでもない。」

「そんなに早く来たのがおかしいか?」

「違うよー!」

「…ふーん」

2人は映画館に向かった。

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