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狼になる瞬間
第4章 デート
そこには見たことのないものがたくさん…
美優は目を伏せてしまう。
奥では拓馬が真剣に選んでいた。
美優は拓馬のそばへ行く。
「入ってきたんだ。」
「…だって拓馬に置いてかれたくないもん…」
美優は涙を我慢し、恥ずかしさから顔が真っ赤だった。
「ふーん。じゃあこれ借りてきて?」
と一枚のDVDを差し出された。
美優は震えた手でDVDを受け取ろうとした時、
我慢の限界で涙が溢れ出てきた。
「…っ…」
それを見た拓馬は、はっとして
「もういい!出るぞ!!」
と美優の手を引いた。
強引だったがとても優しく。
でも美優は涙が止まらない。
何が何だかわからなくなっていた。