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ひと夏の恋……そして……
第16章 すれ違う気持ち
本当に、ここから先は私と夏樹との問題。
言葉は悪いけど、佐伯さんの役目は終わったと思っている。
明日には会社に戻るために出ていく人。
次に会うときはリゾート開発の副社長さんで身分の違う人。
「遅くまでつきあわせてしまって申し訳ありませんでした。明日の朝は少し豪華な食事をつくりますから、楽しみにしててくださいね」
私が線引きをすれば、佐伯さんは察してくれたのか、それ以上何も言うことはなく自分の部屋に戻ってくれた。
ひとりになると身体中のすべてから力が抜けたように脱力する。
それと同時に腕にかかる真和の重さ。
私の腕の中では、いつのまにか泣き止んだ真和が規則正しい寝息をたてていた。
髪の毛の指をいれると、身体を動かし握る指に力が入る。
それはまるで、離さないと言っているかのようだった。
言葉は悪いけど、佐伯さんの役目は終わったと思っている。
明日には会社に戻るために出ていく人。
次に会うときはリゾート開発の副社長さんで身分の違う人。
「遅くまでつきあわせてしまって申し訳ありませんでした。明日の朝は少し豪華な食事をつくりますから、楽しみにしててくださいね」
私が線引きをすれば、佐伯さんは察してくれたのか、それ以上何も言うことはなく自分の部屋に戻ってくれた。
ひとりになると身体中のすべてから力が抜けたように脱力する。
それと同時に腕にかかる真和の重さ。
私の腕の中では、いつのまにか泣き止んだ真和が規則正しい寝息をたてていた。
髪の毛の指をいれると、身体を動かし握る指に力が入る。
それはまるで、離さないと言っているかのようだった。