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ひと夏の恋……そして……
第17章 会いたくて泣く
「まだまだ模索中ですが……この島の良いところを最大限に生かしたリゾート地にしたいと思っています」
そう言葉にする佐伯さんはイキイキしていて自信に満ち溢れていた。
数日前までには見せなかった表情。
これが佐伯千春という、大きな会社を背負っている男なんだと改めて感じた。
「ありがとうございます。そう言っていただけると佐伯さんに全てを託したいと思えます」
「これも全て真緒さんのおかげですよ。真緒さんが力を貸してくれたので私が目指すリゾートが決まったんです――この話は一緒に働いているソンさんがいる時がよろしいですよね。明日、仕事が終わるころにお邪魔してもよろしいですか?」
「もちろんです。こんな素敵な提案ならソンちゃんも大歓迎だと思います」
いつも立ち切れにないっていたリゾート開発。
それが現実味を帯び、それが私たちの生活に寄り添ったモノであれば言うことはない。
この島の発展と未来のために、良いリゾート地になればと願う。