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ひと夏の恋……そして……
第18章 伝えたい想い…

「……少し、時間をくれないか?」

「時間?」

「そうだ。真緒の気持ちは良く分かった。けど、俺の中では簡単には消化しきれない。真緒が言ったように、俺の中にも迷いがあるんだ。それが何なのか分からない。それが分からない限り、俺と真緒は上手くいかない。だから、それを確かめる時間をくれ」

話も聞いてくれなかった夏樹が私の話を聞き、私の思いを理解してくれた事は、仲直りの第一歩と思わなければいかないんだろう。
これ以上は私が何を言っても、夏樹の問題だと頷くしかなかった。

「ありがとう。真緒」

「ううん。夏樹の気持ちがはっきりとするまで私は待つから。今まで散々夏樹を待たせてきたんだもん。今度は私が待つよ」

5年もの間待たせてばかりだった。
その長い時に比べれば、私が待つ時間なんてちっぽけなもの。

「夏樹。忘れないでね。私が好きなのは夏樹だよ。和泉でも佐伯さんでもなく夏樹だって事、忘れないですね」

最後のそれだけを念を押し、夏樹と距離を置くことになった。


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