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ひと夏の恋……そして……
第23章 友情と愛情と絆
どのくらい和泉と話し込んでただろう、陽は沈みかけ夕日が病室内に差し込み始めていた。
まだまだ話したいことはいっぱいあるけど、夏樹を待たせるのも悪いと帰ることにした。
「じゃあ、そろそろ行くね。夏樹が心配してるだろうから」
「そうだね。夏樹によろしく」
「うん、今度は夏樹と顔をだすね」
別れの挨拶と共に何気ない一言に、和泉が私の手を取り部屋を出て行くのを止めた。
「和泉?」
「あっ、ごめん。でも、会うのは今日で最後にしよう」
驚く私に、追い打ちをかけるかのような言葉に一瞬言葉を失った。
やっと出会えたのにと言葉にすると、和泉は少し寂しそうに笑った。
「真緒がそう言ってくれるのはうれしいよ。でも、僕と会うと夏樹がイヤなんじゃないかな?昔の事を思い出して嫌な気分にせるんじゃないかって思うんだ。島の事は兄さんに託したから僕たちの関係はここまで……それが一番いいと思うんだ」
まだまだ話したいことはいっぱいあるけど、夏樹を待たせるのも悪いと帰ることにした。
「じゃあ、そろそろ行くね。夏樹が心配してるだろうから」
「そうだね。夏樹によろしく」
「うん、今度は夏樹と顔をだすね」
別れの挨拶と共に何気ない一言に、和泉が私の手を取り部屋を出て行くのを止めた。
「和泉?」
「あっ、ごめん。でも、会うのは今日で最後にしよう」
驚く私に、追い打ちをかけるかのような言葉に一瞬言葉を失った。
やっと出会えたのにと言葉にすると、和泉は少し寂しそうに笑った。
「真緒がそう言ってくれるのはうれしいよ。でも、僕と会うと夏樹がイヤなんじゃないかな?昔の事を思い出して嫌な気分にせるんじゃないかって思うんだ。島の事は兄さんに託したから僕たちの関係はここまで……それが一番いいと思うんだ」