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ひと夏の恋……そして……
第3章 自由になる為に

「夏樹さん!夏樹さん!夏樹さん!!」

私は興奮して何度も何度も夏樹さんの名前んだ。

『そんなに名前を連呼しなくても聞こえてるって。その声の明るさからして目標はクリアーしたんだな』

「はい。学年で6番でした。そしてクラスで1番」

『マジ??やれば出来るじゃん。』

期末テストの成績の結果を口にすると、私以上に喜んでくれた。

「はい。これも夏樹さんのおかげです」

『違うよ。これは真緒ちゃんの実力。それじゃあ、終業式の日にマリさんと迎えに行くから、こっちに来る準備しといて。それと、マリさんへの報告忘れずに』

夏樹さんの言うとおり叔母さんにも連絡をしたら、物凄く喜んでくれた。
電話の向こうで涙ぐむ叔母さんに私もつられて泣きそうになった。
期末テストが終わると1週間は半ドンでお昼には家に帰る。
嫌いだった家も、私が学年で6番になったおかげでママも機嫌良く、普通の日々を過ごせた。



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