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ひと夏の恋……そして……
第4章 未来への第一歩

「真緒……自分を責めるなよ。責めるような事じゃない」

どうして考えていることが分かるのかと驚いていると、起き上がった夏樹は私の肩を抱いて引き寄せた。

「真緒が真和優先なのは分かってる。どれだけ大切にしてたか見てきたからな。だから悲しませた事がゆるせないんだろう?」

夏樹の言葉はそのまま私の気持ちだったから頷いた。

「とりあえずは……真和優先だな。俺たちはそれから……いいよな」

夏樹の言葉は私をホッとさせる。
もちろん、夏樹とそういう関係になりたいと願う。
だけど私にはそれ以上に真和が大事で、その真和を第一に考えてくれる夏樹に感謝と愛情を感じた。

「ありがとう夏樹」

「いや、真和の父親になるって決めたんだ。当然だろう?」

それでも、真和を一番に考えてくれる夏樹に感謝をし、私の方から触れるだけのキスをして3人家族のように川の字になって寝る事にした。



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