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サディスティック・マリッジ
第5章 度を超えたセクハラ
「塚本部長、手懐けるのが大変な程、手懐け甲斐があるんですよ」

塚本の後ろに座り、その全てを黙って見ていた白取が愛里咲に近付く。

「あ……嫌…来ないで……」

身体の痛みに意識が朦朧とし、愛里咲は動く事が出来ない。

男の力の強さとそれに簡単に弾かれた自分の非力さ…そしてその男に殺されかねないという恐怖に、愛里咲の身体はガタガタと震えた。


白取が愛里咲の目の前にしゃがむ。
ニヤリと笑うその顔に、愛里咲は恐怖で凍りついた。

「っ‼︎ いやっ‼︎」

白取が愛里咲の身体を仰向けに転がす。


ビリビリビリッ
布の裂ける音と共に、弾け飛んだブラウスのボタンが愛里咲の頬にもピシピシと当たる。

「あ……あ……」

引き裂かれたブラウスを剥ぎ取られ、ブラジャーが捲り上げられる。

恐怖から動けない愛里咲の身体。それでもその腕を動かし、露わにされた胸を隠した。


「……手を退けろ」

「っ…やめ…やめて…下さい……」

白取の低い声に怯えながらも、愛里咲は緩々と首を横に振った。

「退けろっ‼︎ 」

ビクッと愛里咲の身体が恐怖に跳ね、凍りつく。


胸を覆う愛里咲の手を掴み上げ、まるで赤子のように愛里咲の胸に吸い付く白取。

気持ち良さも何もない。

愛里咲は絶望感に、目をキツく閉じた。


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