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第1章 元彼との再会

今日は、部署内の、新入社員歓迎会。

定時で仕事を終えた皆は、とっくに出て行った。

愛里咲は1人、今日も残業中だ。


(今日は私も主役の1人だろうがッ！)

愛里咲の頬を悔し涙が流れる。


今日は、残業にならないように必死に頑張った。

定時には、愛里咲の仕事は完璧に終われる状態だった。
だが、定時ギリギリに、津川に仕事を押し付けられたのだ。


愛里咲に仕事を押し付けた津川は、琉の腕に抱き着き第二ボタンまで開けたブラウスから覗く胸を強調するように琉の腕に押し付けていた。

(いい歳した大人が、若い男に盛っちゃってさ‼︎)

一瞬、お酒の入った津川が琉を襲うかもしれないなんて考えが頭を過る。

(ないない…琉ちゃんに限って襲われるとかない……)


はぁーっと大きなため息を吐いた愛里咲。
手を伸ばし、山になった仕事を一つずつ片付け始めた。

(うぅ……泣いてたまるかぁ)

悔しくて流れる涙を拭いて、愛里咲はまたパソコンに向かった。