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サディスティック・マリッジ
第9章 内緒の結婚生活
愛里咲がお茶汲みに給湯室へ向かう。
突然後ろから、琉が愛里咲の首のネックレスに提げた指輪を引っ張り出す。
入籍の事はまた会社には話していなかったため、お互いチェーンに結婚指輪を通して首から提げ、服の中に隠していた。
琉は時々、愛里咲の指輪を引っ張り出しては眺めている。
「誰も知らねぇから、余計興奮する」
琉が笑う。
入籍してから、琉はよく笑う。
いつもの意地悪な笑みでも、誰にでも見せる笑顔でもなく、無邪気な子どもみたいな笑顔。
愛里咲の心はその笑顔に翻弄される。
「私が唯一、琉ちゃんを縛れるもの…唯一の抵抗なんだから、琉ちゃんもちゃんとつけててよ?」
愛里咲が背伸びして琉の首元を覗き込む。
ネクタイの首元からは、その存在を確認出来ない。
「…オモチャの分際で俺に意見するな」
愛里咲の顎を掴んだ琉は、そのまま唇を重ねた。
熱を孕んで激しくなるキスに、愛里咲は琉のワイシャツを握り締めた。
突然後ろから、琉が愛里咲の首のネックレスに提げた指輪を引っ張り出す。
入籍の事はまた会社には話していなかったため、お互いチェーンに結婚指輪を通して首から提げ、服の中に隠していた。
琉は時々、愛里咲の指輪を引っ張り出しては眺めている。
「誰も知らねぇから、余計興奮する」
琉が笑う。
入籍してから、琉はよく笑う。
いつもの意地悪な笑みでも、誰にでも見せる笑顔でもなく、無邪気な子どもみたいな笑顔。
愛里咲の心はその笑顔に翻弄される。
「私が唯一、琉ちゃんを縛れるもの…唯一の抵抗なんだから、琉ちゃんもちゃんとつけててよ?」
愛里咲が背伸びして琉の首元を覗き込む。
ネクタイの首元からは、その存在を確認出来ない。
「…オモチャの分際で俺に意見するな」
愛里咲の顎を掴んだ琉は、そのまま唇を重ねた。
熱を孕んで激しくなるキスに、愛里咲は琉のワイシャツを握り締めた。