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サディスティック・マリッジ
第13章 Wデート
夏休みを来月に控えたある日……
「夏川と千葉は、新婚旅行には行かないのか?」
突然の町田の言葉に、愛里咲と琉は顔を見合わせた。
「こういう時じゃないとまとめて休みは取れないし、子どもが出来ると旅行も難しくなるぞ」
「町田部長は新婚旅行、どこに行ったんですか?」
合わせ上手な琉に乗せられ、町田は自身の新婚旅行の話を嬉しそうに始める。
愛里咲は笑顔で相槌を打つ琉をじっと見つめていた。
町田の新婚旅行…そして結婚生活の話は1時間も続いた。
ようやく解放された琉と愛里咲は、給湯室でグッタリと椅子に深く腰掛けていた。
「…話長げぇ…疲れた……」
町田自身の話の筈なのに、どんどんと説教じみてくる。
最終的には、良い夫とは何ぞやと熱く語る町田に、さすがの琉も相手に疲れたようで机に突っ伏している。
「……お疲れさま…」
愛里咲は朝煎れて冷やしておいたお茶を2人分机に置いた。
サンキューっと一口お茶を啜り、また机に突っ伏す琉。
サラサラの黒髪が揺れ、愛里咲は触れたくて思わず手を伸ばしかけた。
「夏川と千葉は、新婚旅行には行かないのか?」
突然の町田の言葉に、愛里咲と琉は顔を見合わせた。
「こういう時じゃないとまとめて休みは取れないし、子どもが出来ると旅行も難しくなるぞ」
「町田部長は新婚旅行、どこに行ったんですか?」
合わせ上手な琉に乗せられ、町田は自身の新婚旅行の話を嬉しそうに始める。
愛里咲は笑顔で相槌を打つ琉をじっと見つめていた。
町田の新婚旅行…そして結婚生活の話は1時間も続いた。
ようやく解放された琉と愛里咲は、給湯室でグッタリと椅子に深く腰掛けていた。
「…話長げぇ…疲れた……」
町田自身の話の筈なのに、どんどんと説教じみてくる。
最終的には、良い夫とは何ぞやと熱く語る町田に、さすがの琉も相手に疲れたようで机に突っ伏している。
「……お疲れさま…」
愛里咲は朝煎れて冷やしておいたお茶を2人分机に置いた。
サンキューっと一口お茶を啜り、また机に突っ伏す琉。
サラサラの黒髪が揺れ、愛里咲は触れたくて思わず手を伸ばしかけた。