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サディスティック・マリッジ
第13章 Wデート
その日のうちに町田に旅行の事を告げる。
町田はわが子の事のように喜び、2人が纏めて休みを取れるように上に申請してくれた。
「いいなぁ、新婚旅行……」
男性社員にお茶を配って回る愛里咲。
最後に琉と佐藤の席まで行けば、佐藤は不貞腐れた子供のように唇を突き出してそう言った。
「そんな顔しても可愛くも何ともないですよ」
琉が短いため息を吐き出しながら、佐藤に言った。
琉と佐藤は仕事のペアという事もあり常に一緒にいる。
とても気が合うらしく、プライベートでも食事や飲みによく出掛けていた。
一時は、2人はそういう関係なんじゃないかという噂が流れたくらいだ。
「お前って時々言う事キツイよな! 隠れドSだろ?」
「なら佐藤さんはドMですね」
「俺の何処がMなんだよ?」
「愛里咲の前で言ってもいいんですか?」
「………やめて……」
シュンと小さくなる先輩佐藤の姿に、愛里咲はクスクスと笑っていた。
(ホントに仲良しだなぁ…)
愛里咲に対して程ではないが、琉が佐藤の前で”素”の部分を出している様子に、愛里咲は微笑ましい気持ちになった。
町田はわが子の事のように喜び、2人が纏めて休みを取れるように上に申請してくれた。
「いいなぁ、新婚旅行……」
男性社員にお茶を配って回る愛里咲。
最後に琉と佐藤の席まで行けば、佐藤は不貞腐れた子供のように唇を突き出してそう言った。
「そんな顔しても可愛くも何ともないですよ」
琉が短いため息を吐き出しながら、佐藤に言った。
琉と佐藤は仕事のペアという事もあり常に一緒にいる。
とても気が合うらしく、プライベートでも食事や飲みによく出掛けていた。
一時は、2人はそういう関係なんじゃないかという噂が流れたくらいだ。
「お前って時々言う事キツイよな! 隠れドSだろ?」
「なら佐藤さんはドMですね」
「俺の何処がMなんだよ?」
「愛里咲の前で言ってもいいんですか?」
「………やめて……」
シュンと小さくなる先輩佐藤の姿に、愛里咲はクスクスと笑っていた。
(ホントに仲良しだなぁ…)
愛里咲に対して程ではないが、琉が佐藤の前で”素”の部分を出している様子に、愛里咲は微笑ましい気持ちになった。