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サディスティック・マリッジ
第13章 Wデート
「一番最近映画来たのっていつ?」
琉に聞かれ、愛里咲は少し考える。
「うーん…1月…だったかな?」
確か…お正月公開の映画だった。
初詣の帰りに、半ば無理矢理ここへ来た気がする。
「ふーん。1人寂しく?」
「なっ…違うよ! 央汰と……っ‼︎ 」
勢い任せにそこまで言ってハッとする。
─────央汰…
琉も知ってる愛里咲の元カレだ。
別れたいと思いながらも、つい4ヶ月前までは付き合っていた。
それなのに、今では琉と、付き合うどころか入籍までしている。
目まぐるしくも中身の濃いこの4ヶ月が、愛里咲の頭の中を走馬灯のように駆け巡った。
「…ふーん……央汰と来たんだ」
琉の低い声に、愛里咲はハッと我に返る。
心臓がバクバクと痛みすら伴って騒ぎ出す。
「う…うん……あはは…」
怖くて隣が向けずに、愛里咲は深く俯く。
央汰には最悪な事をされたのに、琉に翻弄される日々の中ですっかり忘れていた。
でも、そんな気持ちを伝える事も出来ずに愛里咲は俯いたままでいた。
琉に聞かれ、愛里咲は少し考える。
「うーん…1月…だったかな?」
確か…お正月公開の映画だった。
初詣の帰りに、半ば無理矢理ここへ来た気がする。
「ふーん。1人寂しく?」
「なっ…違うよ! 央汰と……っ‼︎ 」
勢い任せにそこまで言ってハッとする。
─────央汰…
琉も知ってる愛里咲の元カレだ。
別れたいと思いながらも、つい4ヶ月前までは付き合っていた。
それなのに、今では琉と、付き合うどころか入籍までしている。
目まぐるしくも中身の濃いこの4ヶ月が、愛里咲の頭の中を走馬灯のように駆け巡った。
「…ふーん……央汰と来たんだ」
琉の低い声に、愛里咲はハッと我に返る。
心臓がバクバクと痛みすら伴って騒ぎ出す。
「う…うん……あはは…」
怖くて隣が向けずに、愛里咲は深く俯く。
央汰には最悪な事をされたのに、琉に翻弄される日々の中ですっかり忘れていた。
でも、そんな気持ちを伝える事も出来ずに愛里咲は俯いたままでいた。