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サディスティック・マリッジ
第14章 新婚旅行で告白‼︎
「美味しかったね」
海の見えるレストランで夕食を取った後、琉と愛里咲は宿泊予定のホテルへと歩いていた。
(うー、手を繋ぎたい!)
恐る恐る手を伸ばしてみるが、寸前で引き戻してしまう。
少し前を歩く琉が、愛里咲にはひどく遠くに感じられた。
ドンッ
琉の手ばかり見ていたからか、愛里咲は前から来た人にぶつかってしまう。
「あ、ごめんなさい!」
慌てて謝って顔を上げると、愛里咲はすっかり人の波に飲み込まれていた。
「え? 嘘っ、琉ちゃん⁈ 」
慌てて周りを見ても、人混みの中で琉の姿が見つけられない。
(ヤバイ…はぐれた!)
琉任せにしていた愛里咲は、1人でホテルに戻る事も出来ない。迷子の子どものように、愛里咲の目に涙が溜まる。
グイッ
急に後ろから手を強く引かれる。
「琉ちゃん⁈ 」
ホッとして愛里咲が振り返ると、明らかに現地人であろう男2人が愛里咲に話し掛けて来た。
「○$#*%?」
愛里咲の英語力では、男たちの早口な英語が聞き取れない。
男たちは愛里咲の手を引き、どこかに連れて行こうとする。
「え⁈ やだっ、ちょっと⁈ 離して‼︎ 」
何を言われているのかも、何処に連れて行かれるのかもわからない。
愛里咲は恐怖に涙が溢れた。
海の見えるレストランで夕食を取った後、琉と愛里咲は宿泊予定のホテルへと歩いていた。
(うー、手を繋ぎたい!)
恐る恐る手を伸ばしてみるが、寸前で引き戻してしまう。
少し前を歩く琉が、愛里咲にはひどく遠くに感じられた。
ドンッ
琉の手ばかり見ていたからか、愛里咲は前から来た人にぶつかってしまう。
「あ、ごめんなさい!」
慌てて謝って顔を上げると、愛里咲はすっかり人の波に飲み込まれていた。
「え? 嘘っ、琉ちゃん⁈ 」
慌てて周りを見ても、人混みの中で琉の姿が見つけられない。
(ヤバイ…はぐれた!)
琉任せにしていた愛里咲は、1人でホテルに戻る事も出来ない。迷子の子どものように、愛里咲の目に涙が溜まる。
グイッ
急に後ろから手を強く引かれる。
「琉ちゃん⁈ 」
ホッとして愛里咲が振り返ると、明らかに現地人であろう男2人が愛里咲に話し掛けて来た。
「○$#*%?」
愛里咲の英語力では、男たちの早口な英語が聞き取れない。
男たちは愛里咲の手を引き、どこかに連れて行こうとする。
「え⁈ やだっ、ちょっと⁈ 離して‼︎ 」
何を言われているのかも、何処に連れて行かれるのかもわからない。
愛里咲は恐怖に涙が溢れた。