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第15章 もしかして…嫉妬？

「……ムカつく……」

帰ってきてからようやく言葉を発した琉。

だがその言葉は、愛里咲には震える程の恐ろしい言葉だった。


「やっ…やだなぁ…いきなりムカつくなんて」

愛里咲は自分の腕を掴む琉の手を掴む。

次の瞬間には、ガシッとその手も掴み上げられてしまった。


「おっ…落ち着いて！ 何があったのか知らないけど、私は関係ないでしょっ⁈ 」

焦って、自分の腕ごと琉の腕をブンブン振る愛里咲。

事情を知らない愛里咲には仕方のない事だが、愛里咲の言葉は琉の不機嫌を増しただけだった。


「関係ねぇって？ ふざけんな‼︎ 」

琉はガバッと愛里咲を抱き上げた。

「りゅっ、琉ちゃん⁈ ちょっ……」

愛里咲の言葉を無視して、ズンズンと大股で歩き出す琉。その向かう先は……寝室だった。