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サディスティック・マリッジ
第17章 最終章・結婚式
「私ね、大学卒業目前で長男を妊娠したの。ひと段落したら結婚式をなんて思ってたら琉が生まれて、結局、式を挙げられずに後悔しているのよ」
そう言いながらも、琉の母親は幸せそうに微笑む。
「琉ちゃんてお兄さんがいたんだ!」
「……そこかよ」
愛里咲の言葉に、琉は苦笑した。
「2歳違いの兄が1人ね。琉と違って奥手で、まだ独身なのよ」
「琉ちゃんのお兄さんなら、すごくモテそうなのに…」
母親の言葉に、愛里咲は不思議そうに首を傾げた。
いつでも女性からの目を引く琉。
その琉の兄なら、なかなかのイケメンではないのかと、愛里咲は思った。
「愛里咲」
「はいッ、ごめんなさい!」
琉の兄像を妄想中に、突然琉に話し掛けられ、愛里咲は思わず謝っていた。
「はぁ? 何で謝んだよ?」
琉からの怪訝な視線に、愛里咲は肩を竦めた。
そんな愛里咲の顔を覗き込んだ琉は、
「お前、結婚式とかしたいの?」
そう愛里咲に問いかけた。
そう言いながらも、琉の母親は幸せそうに微笑む。
「琉ちゃんてお兄さんがいたんだ!」
「……そこかよ」
愛里咲の言葉に、琉は苦笑した。
「2歳違いの兄が1人ね。琉と違って奥手で、まだ独身なのよ」
「琉ちゃんのお兄さんなら、すごくモテそうなのに…」
母親の言葉に、愛里咲は不思議そうに首を傾げた。
いつでも女性からの目を引く琉。
その琉の兄なら、なかなかのイケメンではないのかと、愛里咲は思った。
「愛里咲」
「はいッ、ごめんなさい!」
琉の兄像を妄想中に、突然琉に話し掛けられ、愛里咲は思わず謝っていた。
「はぁ? 何で謝んだよ?」
琉からの怪訝な視線に、愛里咲は肩を竦めた。
そんな愛里咲の顔を覗き込んだ琉は、
「お前、結婚式とかしたいの?」
そう愛里咲に問いかけた。