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サディスティック・マリッジ
第17章 最終章・結婚式
ついに明日は結婚式。
結婚式前夜、愛里咲は両親の遺影を前にして正座をする。
「お父さん、お母さん、15年間、私の事大切に育ててくれてありがとう。あれから8年経って、少しは成長した私の事、ちゃんと見てくれてるかな?」
愛里咲は、涙を堪え両親に向けて笑顔を作る。
その両親の遺してくれたお金で、何不自由なく生きてこれた。
"1人でも強く生きろ"
"何があっても生き延びろ"
運び込まれた病院で、父親が愛里咲に言った最期の言葉。
せめてもの親孝行と、必死にその言葉を守ろうと前だけ見て頑張ってきた。
「でもね、私もう1人じゃないよ」
心が折れてしまいそうになる事が、本当にたくさんあった。1人では、きっと強くなんて生きれなかった。
「私ね、明日、大好きな人と結婚式を挙げます」
これから先、何があっても、琉ちゃんと生きていく。
意地悪で泣かされてばかりだけど、私のピンチには必ず助けてくれる人だから。
だから、心配しないで。
私、今とても幸せだから─────…。
これから、もっともっと幸せになるから─────…。
結婚式前夜、愛里咲は両親の遺影を前にして正座をする。
「お父さん、お母さん、15年間、私の事大切に育ててくれてありがとう。あれから8年経って、少しは成長した私の事、ちゃんと見てくれてるかな?」
愛里咲は、涙を堪え両親に向けて笑顔を作る。
その両親の遺してくれたお金で、何不自由なく生きてこれた。
"1人でも強く生きろ"
"何があっても生き延びろ"
運び込まれた病院で、父親が愛里咲に言った最期の言葉。
せめてもの親孝行と、必死にその言葉を守ろうと前だけ見て頑張ってきた。
「でもね、私もう1人じゃないよ」
心が折れてしまいそうになる事が、本当にたくさんあった。1人では、きっと強くなんて生きれなかった。
「私ね、明日、大好きな人と結婚式を挙げます」
これから先、何があっても、琉ちゃんと生きていく。
意地悪で泣かされてばかりだけど、私のピンチには必ず助けてくれる人だから。
だから、心配しないで。
私、今とても幸せだから─────…。
これから、もっともっと幸せになるから─────…。