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サディスティック・マリッジ
第3章 彼氏の前で
残業が早く片付いたのに、あんな事をしていたから、結局オフィスを出た頃にはとっくに日付けが変わっていた。
「お前さ、毎日こんな遅くに1人で帰るの危なくないか?」
オフィスを出ると、琉が愛里咲に言った。
愛里咲の住むアパートは、オフィスから歩いて20分の距離。
深夜まで残業になった日はさすがに歩いて帰るのは怖く、タクシーを使う事もある。
(心配…してくれてるのかな?)
思わず、隣を歩く琉を見上げる。
視線がぶつかり、愛里咲は慌てて目を逸らした。
( …………まさかね…)
ドキドキ高鳴る心臓と、赤くなる顔に気付かれたくなくて、つい減らず口を叩く。
「今日は琉ちゃんのせいで遅くなったんでしょ」
時間を忘れて没頭してたなんて、そう言った後で愛里咲は更に気まずくて恥ずかしくなる。
「……俺のせいかよ?」
てっきり怒るのかと思ったら、琉はそう言っておかしそうに笑ったので、愛里咲は拍子抜けした。
「お前さ、毎日こんな遅くに1人で帰るの危なくないか?」
オフィスを出ると、琉が愛里咲に言った。
愛里咲の住むアパートは、オフィスから歩いて20分の距離。
深夜まで残業になった日はさすがに歩いて帰るのは怖く、タクシーを使う事もある。
(心配…してくれてるのかな?)
思わず、隣を歩く琉を見上げる。
視線がぶつかり、愛里咲は慌てて目を逸らした。
( …………まさかね…)
ドキドキ高鳴る心臓と、赤くなる顔に気付かれたくなくて、つい減らず口を叩く。
「今日は琉ちゃんのせいで遅くなったんでしょ」
時間を忘れて没頭してたなんて、そう言った後で愛里咲は更に気まずくて恥ずかしくなる。
「……俺のせいかよ?」
てっきり怒るのかと思ったら、琉はそう言っておかしそうに笑ったので、愛里咲は拍子抜けした。