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サディスティック・マリッジ
第3章 彼氏の前で
「やーめたっ」

そう言って、琉はソファーにどかっと座った。

「ええっ⁉︎」

愛里咲ははだけた胸元を隠しながら、琉を振り返る。


「優しくしてやるのとか得意じゃねぇし、全然勃たねぇし……」

琉はつまらなさそうにソファーに寝転がった。


「こ…これで終わり?」

愛里咲はブラウスを拾い上げ、胸元を隠す。

オフィスで散々したというのに、先程の琉の愛撫で愛里咲の身体は火照っていた。


「続き、して欲しい?」

物足りなそうな愛里咲の顔を覗き込み、琉はいつもの意地悪な笑みを浮かべる。


(悔しい…悔しいけど……)


「して…欲しい……」

煽られた身体は、琉に与えられる快楽を求めてしまう。

悔しさと恥ずかしさに愛里咲の瞳は潤む。
だが、その瞳の奥にはその先への期待と満たされない熱が篭っていた。


顔を真っ赤にして琉を見つめる愛里咲に、琉は満足気に笑った。

そして、お決まりの台詞を言い放った。


「やだね」


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