パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 元彼との再会

愛里咲の配属された部署では、朝の出社直後、3時、定時30分前の一日三回お茶汲みがある。

女子社員は、休憩がてら給湯室に集まり、茶菓子片手にお茶を飲む為、湯呑みを配るのは男性社員のみ。

それでも、20人近くいる。


「誰がどの湯呑みか1回で覚えなさいよ！」

給湯室で、先輩女子社員が愛里咲に怒鳴る。

「1回で⁈ 」

思わず目を見張る愛里咲。


先程、入社式を済ませたばかり！

顔も名前も一致しないのに、無茶苦茶だ。

大きさも色も形も似たような湯呑みが多く、その数も多い。


「これは塚本部長、こっちは白取さん、それから……」

湯呑みにお茶を煎れながら、早口で説明する先輩女子社員。

「ほら、一人一人分けて来て！」

「えぇ⁈ 」

混乱する愛里咲を見て、女子社員が集まって楽しそうに笑って見ていた。