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サディスティック・マリッジ
第4章 卑猥な噂
「不感症のくせに男漁りとか、マジでキモイ」

荒木が言えば、

「どんだけ漁っても満足しないんでしょ?」

神谷が答える。

「風俗で働けばいいじゃん」

伊藤の言葉に、津川を含めた4人がニヤニヤと笑った。


「ほらほら、スカートもっと短くすれば?」

津川の声で、伊藤と神谷が愛里咲のスカートを捲り上げる。

「きゃぁっ⁉︎ 何するんですかっ⁉︎」

慌ててスカートを押さえる愛里咲の腕を荒木が抑え込む。

「ブラウスはやっぱ第3まで開けるんじゃない?」

津川と目を合わせた伊藤はニヤリと笑うと、愛里咲のブラウスのボタンを外し始める。

「やめて下さいっ‼︎ 」

荒木に両手を押さえつけられている愛里咲は身を捩り必死に抵抗した。


「やり過ぎです」

愛里咲の両手を押さえる荒木の手が離れる。

同じ部署の女子社員の松田が津川にそう提言し、松田と仲のいい坂本と根岸が、荒木の手を振り払ってくれていた。


「…………」

無言のまま、睨み合う松田と津川。

ふいっと先に視線を逸らせたのは津川だった。


「とにかく! 夏川くんは私のものよ! 彼を逃したら私は干物なのよ⁉︎ 色目は使わないで‼︎ 」

そう言い放ち、津川は給湯室から逃げるように出て行った。


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