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サディスティック・マリッジ
第4章 卑猥な噂
パタン
琉がお弁当箱を閉じた。

「ご馳走さん」

ズイッと差し出されたお弁当箱を受け取りながら、愛里咲の頬が緩む。


「美味しかった?」

「まあまあだな」

「そう言うと思った」

予想通りの琉の答えに、愛里咲は少し膨れてみせる。
だが、空のお弁当箱が嬉しくてすぐに口元を綻ばせていた。


「さて、食後の運動付き合えよ?」

琉が椅子から立ち上がり、愛里咲に向けて手を伸ばす。

「……運動? 何すんの?」

掴まった琉の手に引き上げられるように、愛里咲も立ち上がった。


「決まってんじゃん、セックスだよ」

「は…───っ⁉︎」

慌てて離れようとする愛里咲。
だが、既にガッチリと琉の腕の中に捉えられていた。


「はっ…離して! 昼間に会社で、何考えてんの⁈ 」

逃れようと愛里咲は、琉の腕の中でジタバタと暴れた。

だが、顎を捕まれ琉の顔へと引き寄せられれば、愛里咲の下腹部はジンっと反応を示す。

もう何度も味わった極上の快楽を身体の真ん中が求め始める。


「んっ…ふぅー……っ‼︎」

口腔内を琉の舌が這えば、鼻を抜けた甘い声が漏れ出す。

(ダメ……ダメダメっ‼︎ )

流されそうになる身体を、必死に首を振り愛里咲は琉の身体を押し返した。




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