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サディスティック・マリッジ
第4章 卑猥な噂
「……まあまあだな」

後ろから聞こえた琉の声に、愛里咲は振り返る。

(あ…お弁当……)

津川とのランチは断ったのだろう。

まあまあだなんて言いながら、琉の箸は止まらない。


「まあまあ? 一応高校時代から自炊してるんだけど……」

苦笑しつつも、頬張るようにお弁当を食べてくれる琉に、愛里咲の心に温かいものが広がっていく。


「あー、お前んち親いないんだったな」

「うん……」

愛里咲の親は、愛里咲が高校に入ってすぐに事故で亡くなっていた。

高校時代に付き合ってる時に、琉にもその事を話した気がする。


誰の為に作るでもなく、誰かに食べてもらうでもなかった自分の料理。

こうして目の前で食べ進めてもらうのは、なんだかひどく擽ったい気持ちになった。


「……食わないと残業までもたねぇじゃん?」

琉が言う。

「最近は残業してないよ」

誰も認めてくれないが、愛里咲も定時内で仕事をこなせるようになってきていた。

押し付けられる仕事ですらどうにかこなし、最近では残業などしていなかった。


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