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爪先からムスク、指先からフィトンチッド
第11章 3 真菜の秘密
ある時おしゃべりに花を咲かせていると、誰かが「あたしはどMだから~」と言い始め、それに他の友人たちも賛同し、次々「あたしもなんだー」と言い始めた。真菜は自分にはMの感覚はなかったので黙って聞いていたが、皆の話を聞くうちにどうやらS側だということを自覚する。
「この前さあ、彼氏にちょっと縛っていいかって言われちゃってさあー」
「ええー、SMじゃーん」
「ソフトならいいよねえー」
男の目を気にしないセックスの話はどんどん過激になっていく。共感を得たのは友人の彼氏の感覚だった。
「彼氏がどSでさあー、泣かせようとするんだよねえー」
「やっだー、イジワルゥー」
泣き顔を見ると興奮するという話にふと和也の顔が浮かぶ。あれは『萌え』なのかなと真菜は一人回想に耽っていた。
「この前さあ、彼氏にちょっと縛っていいかって言われちゃってさあー」
「ええー、SMじゃーん」
「ソフトならいいよねえー」
男の目を気にしないセックスの話はどんどん過激になっていく。共感を得たのは友人の彼氏の感覚だった。
「彼氏がどSでさあー、泣かせようとするんだよねえー」
「やっだー、イジワルゥー」
泣き顔を見ると興奮するという話にふと和也の顔が浮かぶ。あれは『萌え』なのかなと真菜は一人回想に耽っていた。