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失恋しても好き過ぎる
第9章 9


「怜さん……!」

「大丈夫だから。俺に食われてろ」

「食われるって!」


ひーひー言いながら、怜さんにされるがまま。ただ一瞬思い出したのは、央と初めてした日の事。痛がる私に微笑んで、央は言った。


『何があっても、俺を信じてよ』


…あれってどういう意味だったんだろう。そんな事を考えていると、


「おい、他の事考えてる余裕もねーようにしてやるからな」


怜さんがTシャツとジーンズを脱ぎ始める。逞しく締まった体に私がうっとりと見ると、怜さんは照れながら私を抱き締めた。


「月、俺を信じろよ―――」
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