この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
失恋しても好き過ぎる
第2章 2
*********
「飲み足りん!二次会行くぞ〜!!」
「お〜!」
居酒屋前の歩道で美嘉ちゃんが叫ぶと、宮浦君も続けて叫んだ。
PM11時。街はまだネオンカラーに煌めいている。
「月も行こう!」
「ごめん、私は帰るね……」
「マジか!じゃ、また今度行こ!」
「うん!」
「鷹田君も帰るでしょ?宮浦君は私とカラオケ行くから、月、送ってやって!」
美嘉ちゃんが宮浦君の右腕に手を回しながら、鷹田君に話し掛けると少しドキッとした。
意外な返事が返ってくるとは思わなかった。
「良いけど」
えっ?!良いの?!
鷹田君が!
私を送ってくれるって?!