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失恋しても好き過ぎる
第3章 3
鷹田君は酷い。
キスされて、もう告白するなって……。
無理に決まってるよ……。
「猫田、映画楽しかった?」
翌日の土曜。
LINEで約束し、課長と映画を観にいった。
帰りの課長の車の中で、私は助手席に座りながら、運転手の課長に笑顔で答える。
「めっちゃ楽しかったです!」
私に生まれて初めて告白してくれた課長。
良い人だ……。感謝しかない。
だけど、今日は告白を断ろうと思って、映画を観に行く約束をした。
映画も楽しかったし、課長は凄く優しいけど、やっぱり私は鷹田君の事が……。
「ああ、それで、昨日の事だけど……」
「はい……」
「俺と、付き合ってくれる?」
「…すいません……私、好きな人がいるんです……」
「そうか……」
私が返事をすると、車内には暗い雰囲気が漂った。