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星逢いの灯台守
第4章 上海ローズ
…吐精が終わっても、宮緒はいつまでも由貴子の口内に留まり続けた。
ゆるゆると腰を遣い、残りの牡液すべてを…一滴残らず女に飲み干させたいと思っているかのように…。
…漸く、解放したのは吐精から大分経ってからだった。
女の熱い口内からずるりと牡を抜き出すと、由貴子の美しい口唇は残滓の白濁でしたたかに淫らに濡れた。
肩で息をし、意識を朦朧とさせる由貴子の紅色に染まった腫れぼったい口唇をそっとなぞる。
「…口を開けて…。
ちゃんと飲めたか、見せて…」
もの柔らかな言い方だが傲慢な命令に、由貴子は従順に従う。
「…あ…ん…っ…」
濡れた紅い舌の上に、乳白色のとろりとした精液が僅かに揺蕩う。
宮緒は幸せそうに笑った。
「…ありがとう…由貴子…」
強く抱き竦め、口唇を荒々しく奪う。
己れの唾液と由貴子の舌の上の精液…そして彼女の唾液を攪拌させ、お互いが貪り合う。
「…は…ああ…んっ…」
「…由貴子…愛してるよ…」
どんなに穢しても穢されない無垢で美しい由貴子に、宮緒は再び魂を奪われたのだ。
「…私も…愛しているわ…」
淫蕩に潤んだ射干玉の闇色の瞳で、由貴子は微笑った。
そうして二人は伽羅色にその色彩を変えたチャイナローズの花弁が乱れ散り、その芳しい香気が溢れ返る褥で、夜が明けるまで淫らに深く愛し合ったのだった。
ゆるゆると腰を遣い、残りの牡液すべてを…一滴残らず女に飲み干させたいと思っているかのように…。
…漸く、解放したのは吐精から大分経ってからだった。
女の熱い口内からずるりと牡を抜き出すと、由貴子の美しい口唇は残滓の白濁でしたたかに淫らに濡れた。
肩で息をし、意識を朦朧とさせる由貴子の紅色に染まった腫れぼったい口唇をそっとなぞる。
「…口を開けて…。
ちゃんと飲めたか、見せて…」
もの柔らかな言い方だが傲慢な命令に、由貴子は従順に従う。
「…あ…ん…っ…」
濡れた紅い舌の上に、乳白色のとろりとした精液が僅かに揺蕩う。
宮緒は幸せそうに笑った。
「…ありがとう…由貴子…」
強く抱き竦め、口唇を荒々しく奪う。
己れの唾液と由貴子の舌の上の精液…そして彼女の唾液を攪拌させ、お互いが貪り合う。
「…は…ああ…んっ…」
「…由貴子…愛してるよ…」
どんなに穢しても穢されない無垢で美しい由貴子に、宮緒は再び魂を奪われたのだ。
「…私も…愛しているわ…」
淫蕩に潤んだ射干玉の闇色の瞳で、由貴子は微笑った。
そうして二人は伽羅色にその色彩を変えたチャイナローズの花弁が乱れ散り、その芳しい香気が溢れ返る褥で、夜が明けるまで淫らに深く愛し合ったのだった。