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星逢いの灯台守
第4章 上海ローズ
「…んんっ…は…ぁ…っ…ん…」
呻くようなか細い鼻声が、甘く濡れだした。
同時に、由貴子の舌がおずおずと宮緒の牡を舐め始めたのだ。
…とても拙い舌技だけれど、京雛人形のような典雅な美貌の由貴子が男に一途に奉仕するその表情は、見ているだけで、劣情を滾らせた。
「…ああ…上手だね…由貴子…」
美しく結い上げた由貴子の艶やかな黒髪を無造作に解いてやる。
髪に飾っていた小振りなチャイナローズかはらりと落ち、枕に散る。
髪を下ろした由貴子は歳より遥かに若く…いたいけな少女のようにさえ見える。
…髪を掻き上げてやりながら、褒め称える。
「…すごく気持ちいいよ…。
由貴子…、もっと舌を遣って…そう…ああ…君の舌はなめらかで、熱くて…最高だ…」
緩やかに腰を遣い始める。
「…んっ…んん…」
苦しげに声を漏らしながらも、必死に口淫する女が愛おしい…。
…この高貴な美しい女のすべてを奪い、汚し、乱れさせたい…。
沸々と滾るような欲望が、全身に血潮のように漲る。
…愛しているから、汚したい…!

「…由貴子…酷くしてもいい…?
君を…娼婦のように扱っても…構わない…?」
「…んんっ…は…あ…ん…」
由貴子が潤んだ瞳で上目遣いで見上げ、幽かに頷いた。
「…由貴子…!」
宮緒は女の美しい黒髪を緩く掴み、大胆に腰を遣い始めた。
力強く打ち付ける度に、由貴子の甘く濡れた声が漏れる。
女の熱く濡れた口内を縦横無尽に蹂躙し、犯す。
「…出していい…?君の中に…」
己れの限界が近づいた宮緒が掠れた声で尋ねた。
「…んんっ…」
由貴子は頷き、健気に舌を遣い宮緒を射精へと導こうとする。
宮緒の抽送が激しく間断なく開始する。
女の髪を掴み、己れの牡をより深く飲み込ませる。
…美しく優美な女に、何と不似合いな…冒涜に近い行為に、宮緒は暗く湿った劣情を爆発させる。
「…出すよ…由貴子…君の口の中に…。
受け止めて…くっ…!」
頤を掴み、喉を大きく開かせる。
激しい律動は止み、熱い激流のような射精が始まる。
「…んんっ…!」
女が甲高い呻き声を上げる。
尚も女の口内に吐精を続ける。
熱い奔流はまだまだ止まない。

「…まだ…出てる…飲んで…全部…」
宮緒も低く呻きながら、吐精を繰り返す。
緩く腰を遣い、由貴子の口内にすべての精を吐き出す。
「…僕の…全てを…飲んで…」
…愛してる…。
愛の言葉が静かに溢れた。

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