この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
星逢いの灯台守
第2章 忘れ得ぬひと
…けれど、宮緒は澄佳とは結ばれなかった。
澄佳は宮緒のプロポーズを断った。
「…私はまだ片岡さんを忘れられないの…。
きっと、あのひとをまだ愛している…。
そんな私が貴方のプロポーズを受けるわけにはいかないわ。
貴方と結ばれても、片岡さんのことを思い浮かべてしまうと思うの…。
…貴方もきっとそうだわ。
私の中の片岡さんを探してしまうのではないかしら…。
…だから、私の恋は片岡さんでお終い…。
私はあの小さな海の町に帰るわ。
…貴方は新天地で幸せになって…。
私のことは忘れて…人生を生き直して…」
そう言うと美しい透明の涙を一粒溢し、宮緒にそっと惜別のキスを贈った。
…甘やかな切ない別れのキスを…宮緒はそれからずっと忘れることはなかった。
澄佳は宮緒のプロポーズを断った。
「…私はまだ片岡さんを忘れられないの…。
きっと、あのひとをまだ愛している…。
そんな私が貴方のプロポーズを受けるわけにはいかないわ。
貴方と結ばれても、片岡さんのことを思い浮かべてしまうと思うの…。
…貴方もきっとそうだわ。
私の中の片岡さんを探してしまうのではないかしら…。
…だから、私の恋は片岡さんでお終い…。
私はあの小さな海の町に帰るわ。
…貴方は新天地で幸せになって…。
私のことは忘れて…人生を生き直して…」
そう言うと美しい透明の涙を一粒溢し、宮緒にそっと惜別のキスを贈った。
…甘やかな切ない別れのキスを…宮緒はそれからずっと忘れることはなかった。