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不倫のはて
第8章 交差する時
ドンドン
コージの足音が
近づいてきたのがわかった。
椅子のようなもので
トイレの扉を叩き始めた。
ドアが ガタガタと
音をたて
今にも 壊れそうだ。
ガターンガターンと
音がしたとたん
扉の真ん中が
ぶち抜かれた。
コージの顔が見えた。
人間とは思えないような
形相で 血走った目
狂気そのものだ。
「アッハッハ これで終わりだな」
「止めてぇ 助けて」
壊れた扉から
両手を入れて
首を絞めつけてきた。
「アッハッハ
楽しませてくれたなっ」
ぐっと 力を入れてきた。
意識が スーと
遠退いて
これで私も死ぬんだ
もう 終わりだ
怖い・・・・
・・・・お願い 直樹 助けて
美鈴 ゴメン・・・
心のなかで 呟く