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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第6章 会社の同僚「蛇塚さん」


変に疑って罪悪感湧いちゃうほど良い人じゃねぇか…。
今の世の中、こういう人まずいないぞ。


「…そうですか、良かったです。僕が言うのもなんですけど、先輩のことよろしくお願いします。
女性同士でしか話せないこともあると思うので。」


この人になら俺達の関係がバレてても大丈夫だ。
先輩、人に恵まれてるね。

「ふふっ、よろしくさせて頂いてるのはこちらの方ですわ!ユイさんにはいつも助けられてますの。
黒哉様、彼女の支えでいてくださって、本当にありがとう。」


ペコリと深くお辞儀をされる。
…むしろ、支えられてんのは俺の方なんだけどね。


「…ありがとうございます。あなたが素敵な人で良かった。」


俺も会釈を返すと、彼女はまたもや恐れ多いとでも言うように、手を横に振った。

変な人だ。


「では、わたくし恐縮ながらそろそろ戻らせて頂きますわ!お声をかけてくださってありがとう。それではまた、目の保養で参りましたときに!」

「それでは!」と、パタパタと早足で彼女が戻っていく。


…目の保養で参りましたときって。




────いい人だけど、やっぱ変な人だ。


俺の交友関係にまた一つ、変人が増えた。


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