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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第11章 神社の息子
待ちわびた、一番欲しかった熱がもらえる。
「力抜いてね…?いくよ。」
そう、全身が期待に満ちたとき。
────♪
突然、彼のスマホから着信音が鳴り響いた。
二人して、音のなる方に目を向ける。
「……白馬くん、出る?」
「やだ。邪魔されたくねぇし。」
即答。
彼がムスッとした表情でスマホを睨んでる。
うん、これ既に邪魔されてるよね。
コールが長めに鳴り、プツリと切れる着信。
諦めたのかな、
と思いきや。
────♪♪
懲りずにまたもや鳴り出す着信音。
「……チッ」
そのしつこさに白馬くんが小さく舌打ちした。
あぁ、不良オーラが滲み出てるよ。
「白馬くん、出てあげたら?」
「……うん、ごめんね。」
彼をダメ元で促してみると、
彼は意外とあっさり受け入れてくれた。
連続で着信入れるとか、大事な用かもしれないしね。
彼が押さえていた私の膝裏から手を離し、
サイドテーブルに置かれたスマホを手に取る。
すると、彼はスマホの画面を見るなり、
更に不機嫌そうな顔をした。
「よりにもよって、うさかよ……。」
ん?
うさって確か、私の推しキャラに似てる人……。
渋々ポチリと通話ボタンを押し、彼が会話し始める。
「うさなに?俺今すげぇ忙しいんだけど。」
うっすらとスマホ越しに聞こえる、
白馬くんよりも少し低い声。
うさってどんな人なんだろう。
推しキャラに似てるなら、一度会ってみたいな。
ちょっとわくわくしながら、
脳天気にそんなことを考えていたとき。
「あーうん、さっさと手短に……って思ったけど……、いいや。むしろ詳しく教えて?」
どういうわけか、
彼が通話が長めになるよう仕向けていた。
すごく大事な話なのかな、とも思ったけど違うみたい。
彼がなにか企む表情で、私のことを見つめてる。
キョトンとする私の片足を、
彼が片手で持ち上げて自分の肩にかけた。
ナカの入り口が彼に晒されてる状態。
……え、これ、まさか。
ゆるく弧を描いた唇に彼が人差し指を当て、
不敵な笑みで「しーっ」と私に合図を送った、
そのとき。
────グチュン!
「ア────ッ?!」
勢いよく、彼の熱いモノがナカに突き立てられた。