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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第12章 兎と蛇
俺は唇を離して上体を起こし、彼女の腰を掴む。
俺が突くと同時に彼女の腰を引き寄せ、
より深くまでモノを到達させた。
ズチュン!
「ひぁあ────ッ?!」
突然の強い快感に声を上げる彼女。
誰かに聞かれてしまうことを恐れたのか、
すぐさま彼女は自身の口を手で塞いだ。
「んむぅっ、んっんっんッ、んぁあ……っ!」
彼女が首を横に振って髪を振り乱し、
快感に歪んだ顔で涙を浮かべる。
もう絶頂がすぐそこまで迫ってきている。
お互いに余裕を無くしながら、
俺は深い突きあげと共に
心の底から湧き上がる感情を彼女に告げた。
「……っ好きだ、華……っ!」
グチュン!!
「んぅうう────ッ!!」
彼女の身体が絶頂に達し、
エビ反りになりながらナカを思い切り締め付ける。
俺は自分が達する寸前、
ナカからモノを引き抜いて
彼女のお腹の上に精を吐き出した。
二人で身体を脱力させ、荒い呼吸を整える。
「はぁっ……、わりぃ、腹の上に出しちまって……っ」
彼女のお腹の上に吐き出された自身の精を
ティッシュで拭う。
彼女は肩を上下させ、ゆるく首を横に振った。
「いえ……、部屋を汚すと大変ですもの。中に出さないでくださってありがとう……。」
……聞かないでおこうかと思ったけど、やっぱ気になる。
俺はティッシュをゴミ箱に捨て、
彼女の隣にゴロンと寝転んだ。
「なぁ、なんでお前そんな口調になったわけ?」
「えっ?!」
彼女が顔を赤くして、ビックリしたように俺を見る。
そして、彼女は恨めしそうに
少しだけ目を細めて俺に告げた。
「だって、あなたが前にお嬢様みたいな子が好きと仰っていたから……。」
────ん?
「俺んなこと言ったっけ?」
「はい?!」
蛇があり得ないといった表情を俺に向ける。
いや悪い、マジで覚えてねぇ。
「中学の頃、確かに仰ってましたわ!ご本人が覚えてらっしゃらないとか、わたくしの努力はどうなりますの?!ねぇ!」
「いやそん時からお前のこと好きだったし……つか痛ぇな!」
蛇が容赦なく俺を叩く。
幼馴染だからなのか、
俺たちは甘い関係になっても
きっとこんな感じで変わらねぇ。
俺たちらしい、心地良い関係だ────────。