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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第13章 同棲開始
怒涛の蛇塚さん&うさ編が終わり、
今日から白馬くんとの同棲が始まります。
題名見ればわかるよね、うん。
しかし!私は思った!
最近私、異常に白馬くんにデレちゃってない?
もうキャラ崩壊してるよね??
第一章のサバサバ感どこ行った???
更には彼の色気に流されっぱなし。
この状態で同棲なんてしたら
もれなく私の心と身体がもたない。
主に身体が。
主に身体が!(大事なことなので二回言いました)
と、いうわけで。
今回、私は当初のキャラに戻るべく、
四つのルールを作り上げた。
ザッとこんな感じに。↓
・通常時の深いキスは回避する
(深いのされるとエッチな気分になるから)
・とにかく顔を赤くしない
(赤くすると彼が調子づくから)
・甘い言葉囁かれても華麗にスルー
(反応すると彼が調子づくから)
・あとエッチも頻繁にしない
(身体第一)
この四か条を胸に、私は同棲に臨もうと思う。
これらを守れれば、
私の心と身体は平穏な日々を送れるだろう。
そう思ってたんだけど……。
────ピンポーン
大きなバッグを肩にかけ、
白馬くんの家のチャイムを鳴らす。
すると、少々の時間を置いてガチャリとドアが開かれた。
そこには。
「あ、先輩どーぞ。」
なぜか、上半身裸の白馬くんがいた。
「ァァァァ??!!なんで服着てないのとりあえず服着て服ッッ‼」
なんっっで君は初っ端から
私を動揺させてくるかね?!
私は眉間にシワを寄せながら、
彼を押して家の中に入る。
そして、すばやく玄関の扉を閉めた。
「あーすみません忘れてました。」
「忘れてました?!」
思わず素っ頓狂な声が上がる。
彼が言うには、
シャワーを浴びたあと、
服を着るのを忘れてそのまま昼寝したらしい。
まぁ、いま夕方だもんね。
お風呂入っててもおかしくないよね。
「先輩、荷物貸して。部屋に運ぶから。」
彼が私に手を差し出して、
バッグを渡すよう催促してくる。
「あ、うん、ありがと。お邪魔します。」
彼にバッグを手渡し靴を脱ぐと、
不意に白馬くんが「違う違う」と手を横に振ってきた。
何が違うんだろ。
キョトンと彼に目を向けると、
彼は平然とした顔で私に告げた。