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呟き…
第1章 働けよ…



しかも…。


「私は森本さんとは違うんですよ。森本さんみたいにバリバリと仕事が出来て社長にも信頼されてて汚い服でも気にならないとか、そこまでして仕事に打ち込める人間じゃないんです。」


汚い服…。

安全の為の作業服が汚いって意味か?

あかんのか?

一応、毎日は洗濯してる。

夏場は汗をかくから1日3回は着替えもする。

そんな私に喧嘩売ってんの?

限界だと感じる。


「だったら…。」


会社を辞めてしまえ。

そうキレそうになった。

だが、その前に…。


「もういいです。どうせ森本さんみたいに仕事が普通に出来る人にはわかって貰えませんから…。」


自己完結する言葉を言うと彼女はありがとうもなく車を降りる。

はあ?

私の車に背を向けて家に入る彼女に唖然とする。


もし次に台風が来ても2度と彼女を私の車には乗せてやらないっ!


そう決心をして家路を急ぐ。

彼女のお陰で家に着いたのは7時前…。

真っ暗な我が家…。

玄関を開ければ…。


「ビームッ!」


という元気な声と共に懐中電灯で照らされる。


「もしかして大弥(ひろや)君?」


うちのお父さんの会社の従業員である三木さんの長男で5歳の腕白な男の子。

その後ろには大人しい妹、3歳の柑奈(かんな)ちゃんの姿も見える。


「おかえり。」


悠真が柑奈ちゃんを抱き上げる。


「悠真のマンションも停電か?」


悠真のマンションはオール電化…。

更にエレベーターや水道も止まるからと停電すれば我が家へ来る。

大弥君達の住む地域はガスまでもが止まったと悠真が言う。


「だから、うちに避難か?」


ガスと水道は無事でも、うちも電気は止まってる。


「まだ小さいからな。避難所じゃ可哀想やろってオッチャンが呼んだらしい。」


お父さんらしいと笑うしかない。


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