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第4章 「性行為奨励、生殖推進」型性教育

　「その６　絶頂の喜び」

　蒼井のナレーションが流れると同時に霧島の悲鳴だ。

　「イックー！」
　
　蒼井の機転で「実技」が無事終ると会議が再開された。

　三村と霧島もスーツに着替え会議場に入ってきた。
　二人の熱演に会場から拍手が上がった。
　何しろ、今回の会議の参加者は好色な「肉食系」男子とレス女。
　影絵のベッドシーンなどに動揺する者はいなかった。
　一人、熱演した霧島一美の顔がいつになく上気し、舞台の余韻に浸っている様子であった。

　「霧島さん、素晴しい演技でした」
　「演技だなんて、ただいつも通りやっただけです」
　「それにしても、バックを選ぶとは、感心しました」
　「いや、どちらかと言うと、バックは僕たちの好みです」

　三村が照れ笑いを浮かべながら舞台裏を暴露した。