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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第7章 再会

1
あの日、掲示板でワタルと名乗る誰かと乗った…かも、しれない満員電車。その時を思い返していた。
恵子を迫ったあの男・・・、それはワイシャツの男だった。白いストライプのワイシャツ男・・・大柄なその痴漢は、およそ恵子にはただ乱暴に体中を触られただけの嫌な男でしかなかった。ワタルだ、と思っていたが、宥倫(ゆうり)と出会ってもう一度頭の中を整理してみた。
つまり、考えてみればワタルは恵子と宥倫を間違えた…らしいのだ。どちらにしてもワタルはもうその日痴漢した相手には手を出さないのだろう。最後の書き込みはそういう口調に変わっていた。
ワタルや、あの日一緒に恵子を囲む予定だった何人かというのは、実際にあの日恵子が乱暴された、がたいの良いあの白いストライプのワイシャツ男とは無関係なのかもしれない…。
スマホのニュースには動画のリンクが貼り付けられている。駅で痴漢された女に追いかけられ、あげく逮捕となった男の映像・・・、白いストライプのワイシャツを着たがたいの良い男がレンズの前を走り抜けていくところが撮られていた。ネット内ではその男の顔を晒そう…と、拡大された顔写真がネット住民によって拡散されている。恵子はその顔を見ても、それがあの日の痴漢だったかどうか、実はまるでピンとは来なかった。痴漢の顔というものは、ほとんど見ていないものだ・・・とその時、思った。
それでも、恵子には確信があった。あのワイシャツ男だと。
自分勝手に乱暴に女を扱うあの男が掲示板のワタルではないのなら、初対面の赤の他人の誰にでもあんな調子だ、という事だ。あの男のひとつひとつの所作は、掲示板で数日やり取りをした丁寧で紳士的なワタルの口調とどうしてもイメージが一致しなかった。
ワタル達は今も電車で密かな戯れに興じている。今ならそこにワイシャツ男はいない…、そういう構図が何となく見えた。
掲示板にだれかが待合せを書き込んだら、その電車に内緒で乗ってみようか…と、ふと考えて、ドキッとした。あの日あの時刻、あの場所に宥倫ちゃんがいた理由も、こんな風に書き込みを見て内緒でそこにそっと乗り合わせるという手口だったのかもしれない。
あの日、掲示板でワタルと名乗る誰かと乗った…かも、しれない満員電車。その時を思い返していた。
恵子を迫ったあの男・・・、それはワイシャツの男だった。白いストライプのワイシャツ男・・・大柄なその痴漢は、およそ恵子にはただ乱暴に体中を触られただけの嫌な男でしかなかった。ワタルだ、と思っていたが、宥倫(ゆうり)と出会ってもう一度頭の中を整理してみた。
つまり、考えてみればワタルは恵子と宥倫を間違えた…らしいのだ。どちらにしてもワタルはもうその日痴漢した相手には手を出さないのだろう。最後の書き込みはそういう口調に変わっていた。
ワタルや、あの日一緒に恵子を囲む予定だった何人かというのは、実際にあの日恵子が乱暴された、がたいの良いあの白いストライプのワイシャツ男とは無関係なのかもしれない…。
スマホのニュースには動画のリンクが貼り付けられている。駅で痴漢された女に追いかけられ、あげく逮捕となった男の映像・・・、白いストライプのワイシャツを着たがたいの良い男がレンズの前を走り抜けていくところが撮られていた。ネット内ではその男の顔を晒そう…と、拡大された顔写真がネット住民によって拡散されている。恵子はその顔を見ても、それがあの日の痴漢だったかどうか、実はまるでピンとは来なかった。痴漢の顔というものは、ほとんど見ていないものだ・・・とその時、思った。
それでも、恵子には確信があった。あのワイシャツ男だと。
自分勝手に乱暴に女を扱うあの男が掲示板のワタルではないのなら、初対面の赤の他人の誰にでもあんな調子だ、という事だ。あの男のひとつひとつの所作は、掲示板で数日やり取りをした丁寧で紳士的なワタルの口調とどうしてもイメージが一致しなかった。
ワタル達は今も電車で密かな戯れに興じている。今ならそこにワイシャツ男はいない…、そういう構図が何となく見えた。
掲示板にだれかが待合せを書き込んだら、その電車に内緒で乗ってみようか…と、ふと考えて、ドキッとした。あの日あの時刻、あの場所に宥倫ちゃんがいた理由も、こんな風に書き込みを見て内緒でそこにそっと乗り合わせるという手口だったのかもしれない。

