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碧の島 2
第8章 そして・・・・。
伊藤side
銚子に着き・・川田さんが俺を連れて行ったのは銚子の町の本当・・・端っこ。
銚子ってこんな町だっけ・・・なんか結構寂れてるというか・・・昔のイメージ全くないな。
それが俺の第一印象。
でも~・・何かを忘れたいときには良いのかも。
人も少なくってちょっと寂しい雰囲気あるけど・・・景色は最高だった。
「突然押しかけてしまって申し訳ない・・・(笑)・・・正田大平さん・・・ですね?」
川田さんはにっこり笑ってお辞儀をし俺らの目の前にこっちを見て立つその男に向かっていった。
正田大平・・・。
68歳。
現在彫刻家でもある彼は一日の大半をこの海が見える工房で過ごし・・・寝るときだけすぐ裏にある平屋の自宅に帰る・・・川田さんはいつそんなこと調べたの???って思うくらい正田大平という男の情報を持っていた。
正田さんは持っていた煙草をズボンのポケットにしまい・・・・。
真っ黒なシワシワな顔をもっとシワシワにし笑って・・・・。
「外に行きましょう・・・(笑)今日は海が静かなんです・・・・」
そう言って俺らの横をすり抜け工房の出口に向かった・・・・。