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碧の島 2
第8章 そして・・・・。
海が見える寺・・・その一番奥の方にその墓は寂しそうに一つだけ離れて立っていた。
正田さんは持っていた線香に火をつけその墓に線香を供え手を合わせた。
・・・・・・・。
墓石には
吉田家之墓と書かれている。
吉田?
いったい吉田って誰だ?
川田さんは手を合わせている正田さんの後ろに立ちそのまま手を合わせた。
・・・・・・・っと!!!
誰かわからないけど俺もッ・・・って慌てて手を合わせた。
・・・・・・・・。
「吉田麻友・・・・可愛い子だった・・・・」
・・・・・・?????
目を開けると、正田さんが墓石を眺めながらそう言ったんだ。
吉田・・・麻友????
川田さんは墓石をゆっくり下から上まで眺め、
「吉田さんとは・・・正田さんと星野さんのお知合いですか?」
・・・・・・、ゴクッ・・・と唾を飲み込み・・・正田さんの方に集中する俺。
正田さんは下を向き、・・・また墓石を眺め・・・・。
「余計な話をしたら~・・・星野に恨まれるかな?(笑)」
ってまた煙草を取り出した。
・・・・・・・・・。