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碧の島 2
第10章 少しづつ明らかにされること
賢吾side
菜々美????
女同士は結構名前で呼び合ったりしていたけど~・・流石に俺は・・・・。
「苗字が分かれば分かるかもしれないっすけど・・・その人が何か???」
俺がそう言うと俊也さんが・・・・。
「お前と香菜ちゃんが正月に来た時~・・その菜々美って子がこの島に来て今桜が住んでる部屋を内覧してたって事をキク爺が思い出してさ・・・」
・・・・・・。
正月????
・・・・・・。
俊也さんは煙を吐きながら続けた・・・・。
「実はその菜々美って子ちょっと前にこの島に遊びに来て~・・・でも桜の様子を伺いに来たようなそんな感じで??その時キク爺が菜々美ちゃんを覚えてて~・・でもどこで見たかとかは覚えてなくて、今朝キク爺が思い出したッ・・・」
・・・・・・・。
「でも菜々美ちゃんはここを内覧したことを桜に話してなくて、たまたまフリーペーパーで見つけたって感じで勧めてきたみたいだし???なんか変じゃん?」
正月・・・・???
すると龍が・・・。
「その菜々美って子がここに桜ちゃんを住むように仕向けたってことっすか?」
・・・・・・・。
正・・・・月・・・・・。
「あーー・・まだはっきりとは言えねぇけどなんか腑に落ちなくて・・・・」
俊也さんがそう言ったとき・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・ッ???????
「あっ!!!!!!」
・・・・・。
正月ッ・・・・・。
思い出した・・・・。
あの時・・・。
俺の見間違いだと思ったあの・・・。
あの女・・・。
思わず椅子から立ち上がって・・・・。
俺の口から出たのは・・・・。
「進藤・・・・進藤菜々美だ・・・」
そう・・・。
俺がいた有楽町のデパートの一番近い店・・東京駅前にあるデパートに入るうちの店の・・店長・・・。
進藤・・・菜々美・・・・。