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碧の島 2
第1章 多くの家族たち
「あの子が・・この島に来て一生懸命やっている姿を見て・・・何とも思わないか?」
その言葉に、誰も何も言い返せない。
桜ちゃんはこの島に来て一生懸命だった。
俊也と一緒に店をオープンさせて・・・島の人達とも仲良くなれるよう頑張っていた。
俺は入り口で不貞腐れたような顔をしていた倉田を遠くで眺めた・・・。
コイツは何が目的だったんだ?
まさかマジで彼女が犯人だと思っていると・・・????
すると、倉田はポケットから煙草を出し火をつけると・・・禁煙の室内でぷかぷか煙を吐きながらマッサンとキク爺の方に歩いていき・・・。
ニヤニヤ笑って・・・・。
煙を2人に吹きかけた・・・。
・・・・・・ッ?????
思わず俺もムカついて前に歩いていくと・・・・。
「あんた等マジであの子を信じるって???(笑)だって怪しくないっすか?何であの子だけ生きてんの????」
そう言った・・・。
カッとなって思わず・・・
「お前いい加減しろよッ?!」
そう言って前に出て行くと・・・・・。
倉田は俺の方を見てまたニヤッと笑って・・・・。
「推理小説とかだと~・・・大体こういうの彼女が犯人だって思わない???(笑)」
って・・・・。