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碧の島 2
第14章 麻友の過去
その時だった・・・・。
俺の携帯がポケットの中で揺れた。
俺は黙って携帯を出し・・・・・。
「ちょっと待ってろ・・・・」
隣にいる伊藤にそう言って奥の小さな個室に入った。
「もしもし?」
声を潜め電話に出ると・・・電話の向こうから聞こえたのは・・・・。
『刑事さん、・・・直ぐに会えますか?』
・・・・・・・・。
「正田さん、何かありましたか?」
そう、電話の主はこの前お会いした正田さん。
この前とは全く違う様子で、・・・・少し声を強張らせていた。
『電話では話せない、・・・大事な話なんです。今日会えますか?』
・・・・・・・ッ??????
その時何かを感じた。
今日・・・・。
何かがわかる・・・・。
そして・・・。
この事件の真相に・・・・・。
「直ぐに伺います!」
あの冷静な正田さんが声を強張らせる何かがあった・・・いや、何かを知ったような・・・そんな声だ。
人は何かがあったとき一番わかりやすいのは目・・・・。
そして・・・。
声だ。