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碧の島 2 
第20章 もう殺して


桜side


カツン・・・カツン・・・と、中溝さんが歩くヒールの音だけが響く。

私は床に縛られたまま座って・・・目だけを動かし部屋の景色を見ていた。

私・・・ここで殺されるのかな。

どうしたらいい?

何で私俊也に嘘をついちゃったのかな。

ちゃんと・・・菜々美に会いに・・・・。

展望台に行くと言えばよかった。

俊也私が診療所に行ってないって気づいてくれたかな。

でも・・真也さんが来るって言ってたし・・・。


何で私ちゃんと・・・・。

心その底から後悔・・・何で私は何で私はと・・・・足を震わせながら彼女の様子を伺った。

私がいる部屋は・・・明るくて・・・

教室みたいな場所・・・。

ここは・・・この島でこんな場所・・・は・・・。


カツカツとテーブルの前を歩き・・・。

「ねぇ・・・貴方は自分が産まれてから親に不満はあった????」

・・・・・・・。

冷たい話し方で淡々と私にそう問いかけてきた。

私は恐怖で目を泳がせ彼女の姿を追うことしかできない・・・・。

カツンカツンという彼女のヒールの音が止まったとき・・・一気に緊張感が高まった。

この後きっと殺される。

私も・・家族と同じように・・・。



そう・・もう・・・覚悟を決めたの。



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