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碧の島 2
第20章 もう殺して
テーブルの向こうに見える中溝さんの足。
お願い・・・。
こっちに来ないで。
じっと・・・テーブルの下から彼女の足を見つめた。
早く誰か助けて・・誰か・・・誰か・・・・。
「貴方の・・・・」
・・・・・・。
「貴方のお父様って・・・(笑)」
お父さん・・・????
中溝さんは私の父を知ってるの?
カチャカチャとテーブルの上で何かの音がした・・・・。
そして・・・。
「貴方のお父様って(笑)・・・貴方の母親と結婚する前に違う女を捨てたって知ってる?」
・・・・・・・・。
お父さんが・・・・・・。
中溝さん・・・を・・・な訳ないッ・・確か彼女は今・・・40代の筈・・・・。
口を塞がれてて何も言えないけど父の話になって少し気持ちが落ち着いたわけじゃない・・・でも・・・殺されるということの他の情報が頭に入って来たからか・・・ちょっと呼吸が楽になる。
でもお父さんが・・・お父さんが?????
でも何で中溝さんが・・・・・。
頭の中を父親の顔と母の顔・・交互に浮かべ今の状況を考える・・・・。
するとテーブルの下から見えていた中溝さんの足が・・・動いた・・・・・。