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碧の島 2
第4章 知らなかった事
俊也side
あれっ・・・・・?!
あの2人って・・・・・。
隣にいる桜は2人を見たら直ぐに走って行くと思ったけど・・・。
桜は彼女の方をジッと見つめ強ばった顔をし俺の腕をギュッと掴んだ。
「桜?・・・どうした?」
俺がそう言うと桜は彼女の足元を見て・・・・。
「香菜さんの足が・・・・」
・・・・・・・。
彼女の足は、一見普通。
でも杖をつき男に支えられながら直ぐにでもこっちに走ってきて桜を抱き締めたそうに・・・。
そんな顔でこっちを見ていた。
俺は桜の体を肘で押し・・・。
「行ってきな(笑)・・・彼女、お前に抱き付きたくて仕方ない顔してるッ(笑)」
そう言うと桜は俺の顔を見て
強ばった顔をゆっくりと和らげ・・・・。
にっこり笑って・・・・。
「うん・・・・・」
そう言って俺の腕から離れ2人の方に走って行った。
あの2人、今年の年末年始に島に来た2人だよな?
あの時は彼女・・・・。
怪我はしていなかった筈。