この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
碧の島 2
第4章 知らなかった事
香菜さんの足はいつ・・・・・。
お喋りをしていると香菜さんが座るソファー席に立て掛けてあった杖が傾き下に転がった。
「あ、・・・・・」
香菜さんは声をあげてテーブルの下に手を入れ屈むような体制で杖を拾おうとした。
私は直ぐに椅子から立ち下に転がった杖を拾い香菜さんの隣に置いた。
すると香菜さんはニッコリ笑って・・・・。
「ありがとう(笑)・・・・ビックリしたでしょ?この足・・・・(笑)」
って、・・・・。
そして、
「これはね・・・自分への報いなのよ・・・(笑)」
って・・・・。
そう言ったの。
香菜さんへの報い?
皆に慕われ愛された人の報いって・・・・。
きっと香菜さんは私が聞けば答えてくれるはず。
でもね、それは出来なかった。
私もきっと今はまだ・・・・上手く説明出来そうにありません。
きっと香菜さんに昨年の年末あったことを話したら、香菜さんにいっぱい甘えてしまいそうです。
でも香菜さん。
いつか
何でも話せる・・・そんな存在になりたい。