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第24章 絶望と淫極に咲華二輪

　喪服を脱ぎ落とし、さぁ～お好きに…
垂水 良いでしょう～一臣の棺を開きご主人の亡骸の上に股がり濡らしなさい…
　震える香樹実…長内が其処までさせる必要は、無いだろうと止めに入ろうと…垂水が手で制止する…！
　あんた鬼畜にも、程が有る地獄に落ちろと長内が叫ぶと…元よりそのつもりだと垂水が吐き捨て…
　奥さん先程、言ったばかりですよ！無理なら諦めて何処か遠くに移りなさい…。

　香樹実が棺に股がり、顔の上で瞳を瞑り股間に手を伸ばし…貴方～非道極まり無いが香樹実の美貌とその肉体が官能的にさせる…

　垂水が喪服を香樹実に掛け、三歩下がり土下座をし失礼致しました私の家族皆で奥さんに尽くす事をお許し下さい…
　矢野 垂水会長、其処まで決意してたのかい？
矢野、長内も土下座して誓おう貴女の力に成ると…

　誤解しないで、貴方達を許す事は無いですが宜しいのですか？
勿論、承知の上で宜しくお願いする…。
　早速ですが、明日の葬儀の場で、決意表明をお願い致します、恐らく葬儀後に無理難題を指示して来ると思われますが耐えて、頂きご主人の名代として党公認を取り付け選挙戦を勝ちましょう！

　垂水が言い麻里を呼ぶと…はい、お父さん！
葬儀後は、お前が香樹実さんに付いて秘書を務めろ…はい、垂水 麻里です宜しくお願い致します…。
　宜しくお願いね…

　何か有れば直ぐに連絡をしなさい…。
では、奥さん…いや香樹実さん明日葬儀の準備は、我々に任せて、香樹実さんには出来れば御前様にご挨拶出来る様に頼める人を探して頂きたい！
　分かりました！取り成して頂けるか頼んでみます、では、失礼します。
　香樹実は、葬儀場を後に一旦家に戻り、決意を美伽と一樹に話し梶山に連絡する…。

　その後、ポスター取りの写真に、選挙事務所の明記変更にボランティア集めにポスターの張り替え、選挙公安委員会への挨拶と変更手続きと全ては、三会長が手配し、後援会、商店街商工会議所、青年会、町内会の人達のお陰で事が進む、与党の公認、推薦も葬儀前に下り目まぐるしく進む…。

　そして、予想通りに海藤幹事長が現れた葬儀後では無く前夜に…これも垂水会長が言っていた、もしかすると前夜に是見よがしに恩を売りに来るかも知れないと…
　一応覚悟しておく様に念圧しされていたけど本当に来るとは仮にも党三役の一人が忙しい中、お忍びで前乗りとはね…。